ボディの前後にプロップが付いたルアーがダブルスイッシャー、もしくはプロップベイト(シンキングモデルに関してはスパイベイトとも)と呼ばれています。
ストレートリトリーブだけではモッタイナイ
現在の日本においては、そのほとんどがストリートリトリーブで使われており、製品自体もストレートリトリーブを主軸に開発されたモノが大半を占めていると感じています。
「ハイプレッシャーな日本のフィールドでは、ストレートリトリーブのほうが釣れるから」というご意見もあるとは思いますが、どちらか釣れる(どちらが優れている)というのはその日その時のフィールド状況を前提として成り立つ話であり、すべての状況には当てはまりません。
「ストレートリトリーブで使いやすいルアーがあり、ジャーキングで使いやすいルアーもある。いまの状況であれば、この動かし方が良さそうだ」と考えながら釣りをするのがゲームのスタートラインなのですから。
本解説では解説の便宜上、ストレートリトリーブで使うモノを『プロップベイト(シンキングであればスパイベイト)』、ロッドアクションを入れて使うモノを『スイッシャー』と表記していきますのでご了承ください。
なおプロップが装着されたルアーカテゴリーには、ヘッド側もしくはテール側にプロップが1つだけ装着されたトーピードシリーズ(ヘドン)やエキスパート(BPベイト)などのシングルスイッシャー。
ミノーのテールにプロップが付いたスピナーテールバングオー(バグリー)やトリプルインパクトシリーズ(シマノ)など。
また、プロップとブレードを組み合わせた海馬(痴虫)やカップとプロップのジッタースティック(アーボガスト)などもありますが、あまりに多岐に渡ると内容がわかりにくくなってしまうため、今回はダブルスイッシャーにスポットを当てた解説といたしますのでご了承ください。
タイミングに合わせたルアーセレクトを
もちろんみなさまの通うフィールドやタイミングによってはスイッシャー以外のタイプのルアーがマッチすることもありますので、無理にダブルスイッシャーだけを使うのではなく、「陽射しが強くて小さなシェードに入っていそうな今は、短い距離でしつこく誘えるようにバンゴースピナー5インチを」というように、状況にあわせたルアーセレクトをするのお忘れなく。
平野部と山間部で多少の季節のズレはありますが、特に6月から7月に掛けては金属プロップ系のルアーが活躍する場面の多い時期(この理由は別途解説予定)でもありますので、まずはご自身でお試しになった後に「あの使い方で合っていたのかな?」という答え合わせをしていくのも面白いかと思いますよ。
『習って釣った1匹』よりも『自分で考えて釣った1匹』のほうが、より大きな経験値となり、その積み重ねをしながらのトライ&エラーがステップアップへと繋がるのですから。
執筆予定項目
今後、下記内容を予定しておりますが、更新の都合により完結は秋頃まで掛かる見込みです。
割れてしまった場合の補修方法についてはデビルズディアにも記載しておりますので、ご参考ください。
- プロップベイトはCuriosity(好奇心)?
- スイッシャーはAnger(怒り)?
- ダブルスイッシャーの利点は手返しの良さ
- プロップにまつわる特許
- 「よく回る=よく釣れる」の誤解
- 割れる理由と補修方法
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